酵母のゲノムインテグレーション
酵母ゲノムへの形質転換はプラスミドのそれと比較して相当に効率が悪い。
酵母ゲノムを大規模に改変して合成酵母を作り出すSC2.0というプロジェクトでは、高効率な形質転換法が必要であろうと思われるので、それを参考にしてみたいと思う。
プロジェクトの一環であるこの論文のマテメソからすると、酢酸リチウム法に違いはないのだが、Yeast Genetics に記載してある方法と若干異なる点がある。以下概要
- 対数増殖期の酵母を用意する
- 滅菌水で洗浄
- 0.1M酢酸リチウムで洗浄
- 形質転換バッファー(312μL 50% PEG3350、41μL 1M LiOAc、25μL ssDNA)+DNAに懸濁
- 30℃ 30分
- 50μ DMSO
- 42℃ 15分
- 遠心
- 5mMCacl2に懸濁
- 選択培地に細胞をまく